天使と年上と年下



ここは、やはり大人としての態様をしなければ。




信号が青に変わると、すぐに秋晴くんの所に向かう。




「そこの君たち、ここで何しているの?」



そう声をかけると、小学生たちは怖くない顔をして睨んでくる。



秋晴くんは、少し怯えていた。



「何ですか?」



冷たい態度で、私を睨む。




「子供が、こんな時間までいないの。早く、帰りなさい。」




「まだ、7時半ですけど。それに、僕たち今から塾なんですよ。」




無邪気に笑う小学生たちは、大人を馬鹿にする態度にしか見えなかった。