向かった先は2年の教室。その中に… 「あ!いた!」 私が急に声を出したので、周りの人たちが私の方に振り向いた。…視線が痛い…!! その中にいた。七海侑真君が。 こっちに向かってくる! 「あの…入学式の時の?名前は…」 「華崎詩羽です!」 「そうでしたね。…で、ご用件は?」 しまった…用件なんかない! 「あ、えっと。お礼をと思って。この子は私の親友で…名前は夕咲玲那です。」 「れ…いな?」 「あの、侑真君?」 「侑真…」