恐る恐る彼が眺めているアルバムを覗き込む。
そこには、まだ小さな私がカメラ目線で無邪気な笑顔を振り撒いている物だった。
「よく撮れてるよな。可愛いな」
「………」
何となく自分の小さな頃の写真を見られるのは恥ずかしくて、でも『可愛いな』なんて言われると嬉しくて、何とももどかしい気持ちになる。
「いつか生まれてくる俺達の子供も、こんな風に可愛いのかな?」
「?!」
いきなりの『俺達の子供』発言に、私はびっくりし過ぎて固まってしまう。
け、結婚もまだなのに、子供って……。
気が早すぎなんじゃあないのかな?巧さん。
でも、年齢から言えば子供がいてもおかしくない彼。
もしも…もしも、前の奥様との間に子供が居たならば彼とこうして私は結ばれなかったのかもしれない。
だって、きっと彼は子煩悩で、たくさんの愛情を子供に注ぐだろうから。
今だって私の写真を見ながら、ニコニコと嬉しそうに微笑んでる。
「ん?美優、どうかしたか?」
急に黙り込んた私に巧さんは声を掛ける。
今度はちゃんと私の方へ振り返って。
「い、いえ、別に……」


