秘密の時間



週末はそれでも一緒に居られるから、それなりに幸せで、


でもいつもよりよそよそしい彼の態度が、時々垣間見られそのたびに、なんとも言えない不安が胸の中から溢れだしているのが分かった。



けど、気付かない振りしてその休日はふたりで過ごした。




月曜日。



週の始まりはドタバタと忙しくて、仕事の事で命一杯だった。



だからその日、いつもとはあきらに違うよそよそしい態度の部長に、私は気付かなかった。



けど、週が進むにつれ、顕らかに私と接する態度が違うと嫌でも気付かずには居られなかった。




社の廊下ですれ違っても、軽く無視をされてるみたいに思えたし、それに、お昼も時間が会えば一緒に食べていたが、その週は同じ時間に食堂にいても、彼は私の元へは足を運ばなかった。



「何かしでかした?」



そう葉子ちゃんに聞かれても、思い当たる節がない。



ないから私もどうしていいのか分からなくて困っていた。