秘密の時間



「美優はその―…」



いつもと違い歯切れの悪い部長の台詞に、私はじっと彼を見つめた。



「あのさ、美優、

美優はずーっと俺と一緒に居る気はあるのか?」



一緒に居る気?



部長には珍しく照れたように俯き加減で話している。



ずっと…?


そりゃあ、ずっと一緒に居たい。


部長の傍で部長の為に私が役立てる事があるのなら、何でもしたい。



でもそんな気持ち、部長にどう伝えたらいい?



「…美優。分かってるか?
今、俺が言ったこと。



一応、プロポーズなんだけど…」



ちょっとだけ苦しそうな眼差しで、部長は私を見る。



私も少し経ってから、部長の言葉の意味を理解しだした。





えーーーー、プロポーズ!?




急に……どうして??