秘密の時間



その後私達はデザートも堪能しお店をでる。



何か葉子ちゃんに話さなくてはいけない事があった様な気がしたが、ご機嫌な葉子ちゃんを見ていたらそんな事忘れてしまった。






部屋に帰り、一息吐く間もなく最近習慣になりつつあるメールをチェック。



すると部長からのメールが既に来ていた。



[美優、今日はどうした?
何かあったのか?
帰り掛けのあの視線、凄く気になってるんだが…。
電話してもいいか?]



いつも通り、絵文字が一つもない部長のメール。



だけどその文面には私の取った不可解な行動のお陰で部長の不安を煽ってしまった事が綴られていて、
びっくりしてしまった。



最初にこのメールを受信したのは、会社を出てすぐで、あと数通受信したメールには[美優、今どこ?]とか[大丈夫か、美優]なんて短いメッセージが記されている。



最後のメッセージは数分前。



多分この部屋に帰って来たばかりの頃だ。



なんだか急に不安になった。



何通もメールを無視してしまった形になってるから…



私は慌てた。



だって最後のメッセージは[おやすみなさい]で閉められていたから。



だから私は…