「いやだってさー…」
「何よ?航太郎には知られたくない理由なわけ?」
「んー…まあ」
航太郎が絡んでるのは嘘じゃないしな…。
それを航太郎に言うのもなんか気が引ける。
「あたしにも言えない?」
「や、航以外は平気」
「聞かせなさい」
「なんか突然束縛が激しくなった」
「…………は?」
あたしの答えを聞いた菫は元々大きい目を更に大きくさせ、綺麗にグロスが塗られた口をぽかんと間抜けに開けて吃驚している。
「航太郎絡みの束縛が酷くて」
「は?え?航太郎絡みって…何で?」
「いや知らん。なんか突然いろいろ言ってきてさー」
鞄の中からお弁当を出しながら言うあたしに対し、頭を抱えて「え?…え?」を繰り返す菫。
……なんだこの温度差。
「そんで何であんたはそんな平気そうなのよ」
温度差を感じたのは菫も一緒らしい。
横目で呆れた視線を送ってくる菫に気付いてたけど気付いてないフリをした。


