「あたしねっ、兄貴に会いたい…。」


「知ってる」


「うちまだ頑張らなきゃだめ?」


さちは
もともと
頭が悪かった


でも兄貴に言われたからって
頑張って
勉強して

今では
うちらと
並んでる


「迷惑かけてごめん」


震える声でいう
さちに

うちらは


何も声を
かけれなかった


何もできないまま


「一人になりたい」