再びるぅは、楽しいことを探しに公園を歩き回りました。
すると、小さな公園の方におじいさんと遊んでいる一人の男の子が目に入りました。
近くに行くと、その男の子は小さな手で、るぅの手をつかみ
「遊ぼうよ」
と小さな滑り台のあるジャングルジムへと引っ張って行きました。
男の子の名前は「アーク」。
アークも日本とイギリスのミックスで、綺麗な緑色の瞳をしています。

「ねぇ、るぅ?
ボクとお友達になってくれる?」
「いいよ!
ここにきたらいつでも遊べるよ」
「ありがとう……ボクね……少し寂しかたんだ。遊ぶお友達がいなくて……」
と言いながら、アークは淋しそうに笑いました。

『アークを楽しくしなきゃ!』
と、アークのために何ができるかをるぅは考えました。
アークの淋しい気持が、るぅには誰よりもよくわかるから……。
るぅだって、見た目が違うだけで色んなことをいっぱい言われたんだよ。
でもね、るぅはこう思うんだ。
そんなことを言う人は、きっとかわいそうな人なんだって。
なにじん何人だって関係ない。
だって、肌の色や目の色が違っても、自分たちと同じ人間ってことをその人たちは知らないのだから。

だけどね、るぅは皆も笑顔になれるように、いつもニコニコしているんだ。
それに、るぅより小さい子やお年寄りには優しくするって、マムと約束しているから。
ちゃんと約束を守っているとね、みんながニコニコしてくれるんだよ。
みんなのニコニコを見ているだけで、るぅはすごく楽しくなってくるの。