…………頭…痛い。

ムクッ。

俺は頭を押さえながら立ち上がった。

当たりを見回すと誰も人がいない。……おかしい。しかもなんか窓の外が暗い。

「………嘘!?!?」

腕時計の針は…7時を示していた。……手紙?

俺の近くに【マヌケ王子様へ】と書いてある手紙らしき物が落ちていた。

…………!?

手紙を読み終えるた俺は…
ダンッ!!全速力で廊下を走り抜けた。

手紙の内容はこうだ……

マヌケな王子様。私はお姫様を愛しているのです。なのに貴方がいるせいで、お姫様は私を見ようともしない。そんなお姫様は愚かだ。なので、私はお姫様を調教する事にした。 目が覚めたなら絶対に図書室に近付くな。        
俺は単純だ。迫り来る危険を目前に冷静に考えるなんて不可能だ。

─…俺は図書室に行った。