“おばあちゃん!
おばあちゃん!
あかが帰ってきたよ!”


 ちょうど…我が家に帰ってきた飼い主のおばあちゃんをお孫ちゃんはみつけ腕の中のオレを地面に下ろした。


 飼い主のおばあちゃんは…“そうかい…”と一言いって微笑みを浮かべた。
 特に…おかえりーとか…どこいってたんだ!って言わなくても静かに飼い主のおばあちゃんはオレを迎えいれてくれた。


 “良かったよね…。ちょうどいなくなって一年くらいだしね心配したよ…”


 お孫ちゃんも…オレを見下ろしながら笑った…。


 “ちょうど…お魚もらってきたから…さばいて食べさせるから家に入りな…。 孫も…お魚さばいてやるからお家に持って帰りな!”


 自宅の勝手口をあけてオレを中へ進めた飼い主のおばあちゃんは先に勝手口から家に入っていった…。


 “ニャーーン”

 オレは…あまりの嬉しさに声を高らかにあげ…勝手口から中に入った。 

 “うん!わかった!”


お孫ちゃんは…オレの後に続き勝手口から入り扉をしめた…。


 …夕暮れ時をすぎやがて…我が家からはテレビの音が外に漏れはじめ台所からは飼い主のおばあちゃんが夕飯の支度をする為に料理の香りが窓から外へと広がっていった…。