ギャップの王子さま




「っあ!

 じゃあ、戻らないといけないので…」


と言って、チラッとみると

バチっと目が合う。


「…あのさ、

 この、ネックレスと《~♪*.~♪*.》


男の人が喋ってる途中で鳴りだしたケイタイ


「ごめんなさい。

 えっと、なんですか?」


「いや、なんでもない。

 ほんと、なんでもないから」



おでこ付近に手をのせて、上を向いてる彼


正直気になるけど

しつこく聞けないわたしは、

それじゃあ。といって帰る。