ギャップの王子さま




……耐えられません!


30秒くらいは、黙っときましたが


もぅ、ムリです。



なので、声をかけてみましょう。



「あの?大丈夫ですか?」


すると、っは!と動いた彼。


「……大丈夫。

 それ、オレが探してたヤツ。」


やっぱり、目を合わせないまま

手のひらにある、ネックレスを指差す。


やっぱり!

この人の物だったのかー!!


「っあ!じゃあ、お返しします。」


そう言って、差し出された手に

そっと、ネックレスを返却。


よかったね。持ち主のもとに戻れて…