「麻有お前は…いつまで、シンの上に乗ってんだ…どけ!」



シンの上に乗ってる?


私はシンの身体の上に馬乗りになっていた。


「わ、わ…わぁ~~っ!」


私は慌てて、立ち上がった。


シンは身体を起こして、結生を見つめる。


俺の女って・・・
強引な男。

結婚はしたけど、私はまだ、結生の女にも妻にもなっていない。


なのに、この家の家政婦にされちゃうし…


「この状況を見たらわかるだろ?さっき、兄貴だって地震、感じただろ?脚立が倒れて…たまたま、キスしちゃっただけで」


シンは結生に必死に弁解した。