「!?」


黒いスーツ姿の一人の男性に釘付け。


だって、あれは仮面付けてるけど…克敏よ!!?



克敏はどこか他の男性と比べておどおどした挙動不審な雰囲気。


「見つけた…」


蘭さんが克敏に近づいていった。



私は一人ぼっち・・・


私は単なる人数合わせで…見合いなんてできない!!


ううっ~~っ…どうしよう!?


私は唸りながら、ホール内を歩き回りドリンクを渡すボーイを呼んだ。


ボーイの持っていた銀のトレーに乗ったオレンジジュースで渇いた喉を潤し、気分を落ち着けた。