世界旅行を放り出して、いきなり…結生たちのご両親が帰国。


邸宅に私の両親もやって来た。



結生は、私たちの出されていない婚姻届をテーブルに広げた。



「俺はもう一度…一から麻有とやり直し…結婚を前提とした交際をするつもりです」



「えっ?結…生!?」


私は隣に腰を下ろしながら、瞳を見開く。


私の瞳の中に真剣な結生のグーズグレーの瞳が映りこむ。



「お前は…一度…自分の家に戻れ」


「結生…!?」