結生と出会ったのは1ヵ月半前のコト…


単なる里帰りのはずが、結婚させられるなんて・・・



あの頃の出来事が走馬灯のように脳裏を掠めていく。



目の前に座る結生と不意に目線を合わせた。



「俺の為に着飾るお前を楽しみにしてるよ♪」



「う、うん。でも、あまり期待しないで…」


「そう謙遜すんなよ。お前は何着ても…似合うさ…」



素直に自分のキモチを吐露した結生の言葉は盲目的な言葉ばかり。


恋って摩訶不思議…


『夜の帝王』と言われた男を一途な真面目男に変えちゃうんだもん。


知らずに自分が結生にかけた魔法に驚くばかり。