「面白い…」


リンが寝室に舞い戻ってきた。



「兄貴vsシンですか・・・。麻有ちゃん…モテ女だね」



「おい!?麻有に余計なコト言うなよ!!」


「…俺も参戦していい?」



「はぁ?」


リンまでマジで麻有のコト…思ってるのか?



「俺と兄貴は真剣なんだ…リンお前は遊び半分だろ?」



「どうして?遊びだとキメつける?シン」


「お前は女なら誰でもいいんだろ?」


「誰でもいいってワケじゃない。俺なりに…ちゃんと真面目に考えてる!!」



シンとリンが睨み合う。


俺たちは兄弟で…一人の女に闘争心剥き出していた。


その女は熱に魘されて、眠ってると言うのに。