「美味そうだな…」


「一つ味見する?」


「ん、いいのか?」


「うん」


私は切った卵焼きを結生の口許に運んだ。



結生は迷わず、熱々の卵焼きをはふはふしながら食べた。



気付けば甘い卵焼きの甘い味と一緒で私たちも甘々ムード。



「お前の卵焼き…甘いな」



「あ…砂糖入れてるから…」



「昨日は悪かった…貧乳女なんて言って」


「気にしてないし…」

内心は少し気になっていたけど。

ここで毒舌で返せば、また口喧嘩になると思って私の方が折れる。