dearest~最愛~

恋は私を抱き締めたまま言う


『流加のバカ、俺たちの覚悟は固いよ、何があっても流加を守る、流加が逃げても必ず探し出す、俺らにとって姫は流加だけだから、約束したよね絶対一人にはしないって』



もう涙なんてないと思うのに皆の気持ちを聞いて涙が止まらない


『ごめんなさい…そしてありがとう、私は皆と居たい、側に居させて、皆の側に居させてください』



そう泣きながら伝えた



『当たり前』


三人は声をそろえて言う



それを見て私は少し笑った


『そうその顔、姫は俺たちに守られててもらわなきゃ困るよ』


蛍はそう笑いながら言う


『本当、流加が居なくなったら恋の寝起き直すの困るじゃん』


那珂が笑う



『俺の寝起きは悪くない』


恋が言う



私は変わらない三人を見てまた笑った



ああこの仲間ならきっと何があっても側に居てくれる



信じていいんだ



大切な人だからこそ信じなきゃ行けないんだって



そう思えた