side流加



もういい…私が私が全て悪いんだ


消えちゃえばいい



そう思ってしまった


『流加』


誰かが泣いてる



何で君は泣いてるの悲しいの苦しいのねぇなんで


目を覚ますと部屋に居た


手に誰かの温もり伝わる


ああ…恋だ


恋は私の手を握ったまま眠ってた

私はただ恋を見る


流矢は利用しただけ


私が恋と出会った事で彼女を苦しめたんだ



彼女の言葉が耳に残る


私が居なければいいんだ


私は恋の手を離して部屋を出た


真っ暗でさみしい夜の道を行き先もなく歩く



このまま消えたい


私は恋の側に居ては行けないそう思った



結局私がたどり着いたのはあれほど大嫌いだった家



『お兄ちゃんただいま』



答えが帰って来るわけない



部屋に向かい机の引き出しを開く


そしてカッターを手に当てて



流れる血を見た


私はいったい何で生きてるんだろ



そのまま赤い手を握りしめて泣き続けた


『流加…流加居るか?』



そんな私を見つけたのは