dearest~最愛~

取り残された俺はその場に座り込む


『俺はバカか…普通怪しむよね…はぁ~でもめちゃくちゃいい声だったなぁ~』



これが俺と流加との出会い



俺がまだ高校一年の夏の事だった







……………………………………


流加をバイクの後ろに乗せて数分後彼女の高校に着いた



『いってらしゃい』


バイクを降りた彼女に言う



またきつく睨む流加に手を降り流加が見えなくなったのを確認して俺は自宅に戻る



今日は俺の高校も入学式だ



まあ本当は俺らも参加なんだけどめんどくさいから三人ともお休み



だから家に帰ると那珂と蛍が居た


『おはよう姫ちゃんと送り届けた?』



蛍が言う


『ああ…何か機嫌悪かったけど』


本当に機嫌が悪かったからそう話した



『だから流加もうちの高校来れば良かったのにな』


なんて那珂が言う


『まあ仕方ないよ事情があるんだし』



そう流加があの高校を選んだのには理由がある



流加の好きな幼なじみが通っているのだ


まあ流加はそれが理由とは言わないけど多分そうだと俺は思ってる