dearest~最愛~

キレた流加の声が響く


『ちゃんとあんたに聞きたいんだけど初めから私が狙いなの?』


『だったらなに?』


元カノはそう流加を睨み言う


『どこから?』


『何が?』


『どこから始まりなの?』


『初めから』


『はぁ?なんで私なのよあんたに何かした?』



元カノは泣きながら話し出した


『あの事故で家の家族は壊れたのよ』



元カノの言葉に一瞬すべてが止まる



『それって…そうよあなたの家族にぶつかったのは家の車…兄貴が運転してたのよ…確かに兄貴の不注意だったでもあの事故から私の家族はバラバラになったの…親は毎日喧嘩で家にも帰らなくなった、兄貴は責任を感じて自殺した、私はいつも妹と二人きりで回りも私たちから離れた、誰も助けてくれなかった…』


元カノは一気に泣きながら話す


『ちょっと待ってよ家だって壊れたよ親はお兄ちゃん死んでから私のことなんてどうでもいいって…私は親から見捨てられた』



流加は悲しそうにそう元カノに言った