side流加



初めて那珂がキレたのを見てから数日後



私は毎日休み時間は屋上に来てる


もちろんあの可愛い彼女も


『流加はさ好きな人居ないの?』


彼女沙菜は私の事を流加と呼ぶようになった



『居ないよ沙菜は?』



私はそう嘘を着く


私の心には二人の男が浮かぶ



そう流矢と恋だ




私はいつの間にか二人への気持ちがなんなのかわからなくなりつつある


流矢に対する思いと恋に対する思い


明らかに違う二つの感情


それがどう意味するのかわからなかった



『私は居るよ姉ちゃんの彼氏の友達なんだけど…妹にしか思われてない』



なんて明るく言う



『好きって言わないの?』



『言ったけど信じてもらえなかった』



『そっか…いつか届くといいね』


『だね』


こんなにも同級生と話せるのは久しぶりで嬉しかった


『そろそろ教室戻ろうか』


『うん』



沙菜と教室の前で別れて机に着くと携帯がなった



真琴さんからこの時間に携帯が鳴るなんて珍しい


そう思い電話に出た