side恋



俺には俺たちには大切な姫が居る


姫との出会いは俺の一目惚れみたいな感じかな



まあ顔も好みなんだけどそれ以上に彼女の声に惹かれた


いや引き寄せられた



彼女…流加との出会いはそのうち話すとして



今は入学式に出席しないだろう彼女の家に向かう


さっき電話で今から行くことは伝えた


だからきっと慌てて出てくるだろうそんなことを考えながら原付を走らす



ほら着いてしばらくすると予想通り慌てて彼女が出てきた


『おはよう』


そう声をかけたけど彼女は睨み付けるだけ


姫は何故か知らないけど学校が嫌いなんだ


まあ学校っていうか多分人が嫌いなんだ


誰にも心を開こうとしない


まあうちの姫はめちゃくちゃ手がかかるって事


そううちの姫こと流加は俺たちバンドの大切な大切なボーカルなんだ


俺とベースの那珂とドラムの蛍は同じ高校で知り合い


なんとなくバンドを始めた


ただボーカルは安定することなく色んな奴が入っては辞め入っては辞めを繰り返していた


その時に出会ったのが流加だった