dearest~最愛~

私も校門に急ぎ行く


でも珍しく恋が来てない



仕方なく恋を待つ


携帯を開いても恋からの連絡は来てなかった



『流加?』


恋が居ないのを不安に思っている私を呼ぶ声


振り向くと流矢が居た



『流矢』


『流加昨日家帰ってたか?』


あ…ヤバい流矢には上手く家にいないこと説明しなきゃ


『あのね流矢私当分知り合いの家にお世話になることにしたのだから家には帰らない』


そう説明した


『知り合いって誰だよ』


まあそうなるよね…どうしよう


『バイト先の先輩の家ですよ』


悩んでた私の頭を叩きながら答えてくれたのは今来たであろう恋だった


『遅くなってごめんね』


恋は私にそう笑顔で言う


『そうですか…でもたまには帰ってくるんだろ?』


流矢は恋を見た後にもう一度私を見て聞く


『あ…うん』


『わかったよ…出来れば今度その先輩に挨拶したいんだけど』


『聞いてみるよ…おばさんたちにも言っといて心配したら困るから』


私はそう上手く誤魔化す