dearest~最愛~

彼女は私を見て手を差し出して言う


『私一年3組の沙菜よろしくね』



だから思わず手を出して握手してしまった



『ああ私は一年4組の流加です』


そう言ったら彼女は笑顔で笑う


それから彼女はただ一人で色々話してくれた



いつもならうざいとか思うのに何でだろうそんなこと一つも思わなかった




『明日もここ来る?私どうもクラスに馴染めなくてさ』


彼女はそう言う


こんなに人なっこそうな子が馴染めないなんてことあるのかな


そう不思議に思いながら私は彼女の質問に答えた



『来ますよ多分』



『そうわかった…じゃあまた明日ね』


そう手を振り彼女は屋上を後にした



私はそのまま彼女が居た場所をずっと見つめていた



ちょっと不思議な彼女


でも何か凄く彼女ともっと話したいなって思う自分に一番びっくりした



結局5時間目はそのままサボりその後の授業は始まるギリギリに教室に帰り今日最後の授業を受けた




帰り際にまた朝の女子に捕まりそうになったときにタイミングよく担任に呼ばれた