それからみんなでご飯を食べに行った


歩が佐野さんと話したいと言うので分かれ席に着く


食べ終えた頃佐野さんが歩を連れて来る


『結城さん、歩をお願いします』


頭を下げた佐野さん


『うちはさ女性は雇わないんだけど歩ちゃんならいいかな、まあ姫次第ですが』


なんて笑いながら言う結城さん


『私からもお願いします』


『姫の頼みなら断れないね』


恋が笑いながら言う



本当みんな性格悪いよね


『じゃあ決まりだね、専門決まってるんだよね？行きながら仕事してくれたらいいからね』


こうして歩がうちの事務所に入ることが決まった



それから歩は学校に行きながらモデルデビューをして気づけば有名になってた



てか本当やるまではどうなるかと心配してたけど歩には合ってるみたいでみるみるうちに人気が出てきた


なのに佐野さんは凄い戸惑ってた


久しぶりにアルバムのジャケット撮影を兼ねて長い時間佐野さんとこに滞在することになった時



佐野さんが吐いた弱音



恋と一緒に朝まで付き合ったんだ



『もうね、めっちゃ遠くな存在に思えちゃうんだよね』


『そんなこと無いでしょ』


恋が言う


『いやさ、歩最近凄い忙しそうでさなんかめっちゃすれ違いなんだよな』



なんて言う