原付でたどり着いた場所はスタジオ


ここはいつも私たちが練習をしている場所



そこにはすでにメンバーが待っていた



『恋遅い』


ベースの那珂(なか)こと藍田那珂(あいだなか)が言う


バンドのリーダーでしっかり者の那珂


『姫入学式どうだった…てか姫の制服かわいいね』


そう言うあなたこそ可愛いですよ

こんなに可愛いのにドラムを叩かせると凄い迫力なんだよね


ドラムの蛍(ほたる)こと彼方蛍(かなたほたる)


これが私たちバンドメンバー



『悪いちょっと色々あってさ…流加大丈夫か?』


恋は優しく私を見る


『何かあったのか?』


心配してる那珂


『姫どっか痛いの?』


そう聞いてくる蛍


『大丈夫だよ…どこも痛くないし練習始めようよ』


『じゃあ始めるか』


そう言い恋はギター肩にかけた

恋のギターは本当に上手くて


私も曲によってはギター持つけど比べ物にならない


私はマイクの前に立つそう私はボーカル


『流加…行くよ』


『うん』


そう言い音が流れる


そこに私の言葉が重なる