seid恋


俺たちはもうすぐ世界のてっぺんに立つ


『次のCDが勝負だな、多分大丈夫だから安心しな』


結城が珍しく会いに来て言う



最近世界を中心に生活の拠点を変えてからあまり顔を合なくなった


まあ連絡は常にしてるんだけど結城も社長就任を去年したせいで忙しいみたいだ


『別に俺ら心配してないけど』


那珂が答えてた


確かに別にトップになることを目指しては居るけど焦ってるわけじゃないし


まあ計画通りに来てるしね


『それより結城さん、こんなとこに居ていいんですか?』


流加が聞いていた


そうだよな、もうすぐこいつら結婚するわけだしな


本当色々あったんだよな結城たちも


あれは流加が高校を卒業したばかりの頃だった
……………………………


結城は事務所の運営で忙しく寝る時間を削りながら頑張っていた


そんな時親父さんから会社の社長に就任しないかと言われたんだ


結城はまだ早いから嫌だと断った


自分のしたいことをまだやりたいと


まあ親父さんも本気で言ったわけじゃないらしく笑ながら納得してくれた


でもその代わりにと婚約者くらい決めろと言われたんだ


『マジで親父あり得ない』


結城が珍しく落ちてた


『婚約者の件か?』


『ああ、恋、今日付き合えよ』


そう言い俺は結城に付き合わされて飲みに行った



多分この時外に飲みに行くんじゃなくて家に連れて行ってれば問題は起きなかったんだ



珍しく酔い潰れるまで飲んだ結城を連れて結城の家まで送り俺は家に帰った