恋に話すと言うことは多分那珂や蛍にも話すことになるし



そうしたらいずれは龍先輩の耳にも入る


『ねぇ、だからちゃんと先輩と話そう』


そう言ったものの花菜は頷かなかった



結局花菜は頑なに龍先輩に話すのを嫌がった



それと同じ頃龍先輩が那珂たちに愚痴って居るのを聞いた



『那珂、女が喜ぶものってなに?』


『さあ?真琴はメイク道具あげると喜んだぞ』


『それ、真琴さんだけだろ』


隣で聞いてた恋が言う


『僕はねお花あげる、沙菜はすごい喜んでくれてるよ』


蛍が笑顔で言う


『花って、恥ずかしくないのか買いにいくの』


那珂がすかさず聞く


『別に全然恥ずかしくないよ』


蛍は言う


まあ蛍なら花屋にいって花束買っても似合うってか可愛い感じだよね

なんてみんなをみてた


『恋は?』


『俺は、流加におねだりされたら買う』


そうなんだよね別に欲しいものとかないけど、恋に聞かれてなんとなく答えるとプレゼントって買ってくれたりするんだよね


『流加ちゃんはなにもらえたら嬉しい?』


『婚姻届』


なんて言ってみる


まあ本当にそうなんだよね恋がくれたら迷いなく結婚するんだけど、私たちの場合二人だけの問題じゃなくなるから無理なんだよね


なんて考えてたらみんながびっくりしてるのに気づかなかった