seid流加


デビューして5年


私たちは今海外に起点を置いて活動している



『ねぇ、那珂トップに立ったら恋と結婚していい？』


『はあ？ダメだろ、結婚したら流加が活動するのに支障が出る』


なんて言われてふてる私


本当那珂はバンドが関わると鬼だよね



『仕方ないよ、流加ちゃんもう少し結婚は我慢してね』


数年前にマネジャーになった龍先輩に言われた


そう龍先輩は今ではうちのバンドの敏腕マネジャーなんです



デビューして二年目私が高校三年の夏にマネジャーになったんです



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高校三年の春


ある日突然結城さんが頭を抱えながら家に来た


『悪いマネジャーが急に辞めた、なんか家庭の事情で海外に行くことになったみたいでな、父親の会社手伝うとかみたいで、今から変わり探すけど夏のライブもあるし、CDも出すのにバタバタで間に合うかどうか』


『仕方ないよ、まあ最悪俺がマネジャー業するから気にするなよ』


那珂が言うけど、大学もあるし作曲もほとんど那珂に任せてるし、なによりCDの制作からライブの構成と那珂の負担が大きいんだ


『那珂、半分こっちに仕事回せよ』


『いや、恋に任せたらどうなるかわからないから嫌だ』


なんて那珂が言う


恋もやっぱり那珂を心配してるみたいだ