dearest~最愛~

俺は流加に伝えた


『想羅ちゃんにライブ来る様に言ってな、兄貴は俺が連れて行くから、流加、力借りていいかな?』



『いくらでも貸しますよ』


『じゃあ親父さんに連絡して頼んで欲しいことがあるんだけど、、、』


俺は思いついた事を流加に話した


『了解、恋、大丈夫だよね?二人は大丈夫だよね』


『ああ、大丈夫だよ』


そう言い電話を切った


それから兄貴の元へ行く


『まだ飲んでるのかよ、いい加減にしな、準備していくぞ』


『何処に?』


『ライブだよ、俺らのな』


『行かねぇ〜よ』


『いいから来いよ』


『なんで?』


兄貴はまだ酒を飲んでる


『じゃあ弟からのお願いだよ、今日一日全部忘れて彼女と居てやって欲しい、別れるならそれからでもいいだろ?』


『、、、』


『頼むよ』


そう言うと兄貴は静かに立ち上がり準備を始めた


準備を済ませた兄貴を始めて俺の車に乗せてライブ会場に向かう



『兄貴が乗るの始めてだな』


『まさか恋の車に乗るとは思わなかったよ』


『俺も兄貴を乗せるなんて思わなかったよ』


『お前ももう自分で歩き出してるんだな』


『まあ、来年二十歳だしな』


『だな』


『たまにはさ俺にも頼ってくれよ、ずっと兄貴には助けてもらったからさ俺にも兄貴の為に何かさせてくれよ』


『生意気だな恋のくせに、でもそうだな、助けてくれ、俺一人じゃもう無理だわ』


兄貴が始めて弱音を言う