dearest~最愛~

それでも流加は納得出来ないみたいだ


『別れることが相手を守ることなの?意味がわからない、好きなら好きでいいじゃん、別れる必要があるのがわからない、ねぇ恋、私はね好きだから別れるとか言うなら戦えって思うよ、傷ついても一緒に戦いたいって』



流加の言葉に俺は思い出す


もし大切なものを失うとするならどうする


デビューしたころ結城に聞かれたことがある


俺たちはみんな口を揃えて答えたんだ


『失うくらいなら意地でも戦って失わなくて済む道を見つけ出す』


そう答えたんだ


結城はさらに聞いた

『じゃあもしそれがすごい辛い道で大切な人も自分も傷つくことになったら?』


俺も那珂も蛍も戸惑って答えれなかった


自分が傷つくのはいいでも相手を傷つけてまで戦う事に意味があるのかわからなかったから


でも流加は迷いなく言う


『一緒に居る為に傷つくならいい、好きなら一緒に居たいからいくらお互いに傷ついてもそれが一緒に居る為なら迷わない』


そう答えたんだ



その時俺らは流加の言葉で目を覚ました


そうだと思ったから一緒に居る為に傷つくなら構わないきっと相手もそうおもってくれると感じたんだ