dearest~最愛~

兄貴の話しを聞きながら多分電話じゃどうにもならない気がした


那珂に首を振る


『恋、行ってこい、ライブは俺と蛍で準備するから、ライブまでには帰ってこい』


那珂に言われて頷く


『兄貴家だよな?今から行くからいろよ』


そう言うと


『こんな状態で逃げれるかよ』


なんて返ってきたからすぐに用意をして車に乗り込み兄貴の家に向かう


免許取って置いてよかった


車じゃなきゃかなり時間がかかるからな




急いで兄貴の家に行くと部屋には空き缶が数え切れないくらい散らかって居た



『どんだけ飲んだんだよ』


兄貴に言う


兄貴の目は悲しみに包まれてた


昔生徒と恋をして失ったあの時と同じ目をしていた


『なにがあった?兄貴は想羅ちゃんが好きなんだろ?』


兄貴がこんなにもなるなんて彼女を好きな以外に思いつかない


『別れた』


兄貴はそう静かに言う


『知ってるよ、流加から聞いた、なんで別れたんだよ』


そう聞いたら兄貴は笑う


『恋には関係ないだろ』


『はあ?あのな想羅ちゃんは流加の友達なの、流加が友達が悲しんでるの見て泣いてるの、いくら兄貴だろうと許せないよ』


そう兄貴に言う