dearest~最愛~

俺はただ事じゃないと感じた


兄貴が彼女と別れるなんて絶対あり得ない


『恋、悪いけどライブまで私想羅のとこ行ってきていいかな?』


『ああ、那珂には伝えとくからライブには遅れるなよ』


『わかってる』


『俺も兄貴に聞いてみるから、流加、多分何かあるんだじゃなきゃ兄貴が別れようなんて言うわけないから』


『うん、わかってる、でももし別れちゃったら、恋、私怖いよ』


なんて言う流加を抱きしめた



『想羅ちゃんの話しちゃんと聞いてやれよ』


『うん』


流加と話してたら玄関が開いた


『流加行くよ、みんなも想羅の家に向かってるから』


沙菜ちゃんが来て言う


『恋、流加ちゃんはライブまでにはちゃんと送り届けるから』


真琴が冷静に言うから頷いた



三人は慌ただしく出て行く




『恋、南さんに連絡してみろよ』


三人の代わりに那珂が入ってきた


事情を聞いたらしく俺に言う


『ああ、今からしてみるよ』


俺は兄貴に電話をかけた


『もしもしーあー恋かぁーどうしたんだ?』


電話に出た兄貴はそうとう酔ってた


『酔ってんのか?何してんだよ』


兄貴に言う


『昨日の夜からずっと飲んでんだよ、でも酔わないんだよ、恋俺な、、どうしたらいいんだよ、教師辞めちゃおうかなってさ、、、わかんねぇーよもう』


弱々しく言う兄貴