seid恋



無事にデビューをして今年で5年目になる


今俺たちは世界に居る


『姫、今日のライブピッチ早すぎる』


那珂が流加に注意している


『違うよ那珂のリードがおかしいんでしょ』


こんなのは毎回の事


俺と蛍は口を出さずにただ聞くだけ



流加が帰国してから数日後俺たちはデビューした



デビュー曲はトップ10には入ったものの一位にはほど遠くてプロの世界は厳しいのだと思い知らされた


でも別に焦るわけでもなく俺ららしく着々と進んで行くことにした



流加が高校二年生の冬には10個目のシングルを発売し始めて一位を獲得した


夏にはライブもしたしクリスマスには前の年同様クリスマスライブをした



そうそうクリスマスライブの当日兄貴と想羅さんが大げんかして大変だったんだ





原因は兄貴の不注意


……………………………


クリスマスライブ当日


流加が深刻な顔で起きてきた


てか前日一緒に寝てたはずなのに朝には居なくて自分の部屋で珍しく寝ていた


俺は何かしたかと悩んではみたけど違うみたいだ


『恋、神谷先生から何か聞いてない?』


なんて聞かれたんだ


『兄貴から?聞いてないよ』


『そっか、、、』


『何かあったのか?』


そう流加に聞いた


『先生が想羅に急に別れたいって言ったんだって』


流加はそう悲しそうに話す


『マジかよ』


『うん、想羅から昨日急に泣きながら電話きたの、恋寝てたから部屋で朝まで話してたの』


なんて話す