そしてしばらくして私を離してから恋に向かって言う


『カレー見といて私今から流加ちゃん連れて流加ちゃんの荷物取りに行くから那珂は荷物持ちに連れてくからよろしくね』



『なんで俺…てか荷物なら俺が流加と取りに行く』


恋は真琴さんにそう反論していた



『はぁ?あんた原付で荷物運ぶ気?バカじゃないの』


『う~』


恋と真琴さんはどうやらいつもこんな感じで敵対してるらしい

『行くよ那珂』


そう言い私は真琴さんの車に乗せられた



家に着き荷物をまとめる


『あ…布団どうしよう』


『布団かぁ~私ので良かったらお古あるから使う?』


『いいんですか?』


『いいよ後で那珂に持っていかすね』


私はずっとベッドだったから掛け布団はあっても敷き布団がない


だから真琴さんに貰う事にした


それから必要な荷物を那珂が真琴さんに言われて運んでる



いつもクールな那珂も真琴さんには勝てないらしい



荷物を積んで私はお兄ちゃんの仏壇に手をあわせた


『いってきます』


それだけ告げて私は家を出た