seid恋


チケットを片手に飛行機で俺は流加の居る国に来た



それから住所を頼りに辿り着いたのはめっちゃデカイ家の前



不安になり流加に電話をかけた



『はいもしもし』



『流加、今家?』


『うん、今日はね、夜からお父さんの会社のパティーだから服選びしてるよ』


良かった毎日いろんな所に出かけてるって電話で話してたから居なかったらどうしようかと思ってたんだよね



『あのさ、今から外出て玄関つうのかな?入り口にこれますか?』



『え?恋まさか』


流加は電話を繋いだまま走る音が聞こえる



そして目の前な流加が現れた



『なんで?』


涙を浮かべる流加



『会いたくて会いに来ちゃった』



『本物?』



『本物かどうか確かめたら?』


そう言うと門を開けて俺に抱きつく流加



『流加?』


『本物だぁー』


なんて笑う流加を抱きしめる



『ゴホン』


咳払いが聞こえて目を向けると流加に雰囲気が似ている叔父さんが立ってた



『恋、お父さんだよ、お父さん、彼がね恋、私の愛おしい人です』



なんて流加が言う


『始めまして、神谷恋です、流加さんと娘さんとお付き合いさせてもらってます』



そう挨拶して頭を下げた