春は別れの季節で旅立ちの時


でも同じくらいの出会いもある


不安と希望を胸に前に進んで欲しいそんな曲



流加があの日那珂からもらった曲の中から選び歌詞も考えずに歌った曲



それを完成させたんだ



流加の言葉の中には不安と希望、それを後押ししてくれる暖かい風が歌われて居た



だから出来上がった歌を聞き那珂が春風とタイトルをつけた



多分これから始まる俺たちの新しい旅立ちを後押ししてもらいたいそう願いをこめてるんだろう



そしてこの曲に出会った人たちがすこしでも勇気や希望を持ってくれたら嬉しいそんな思いが詰まった曲



『ああ、度立つあなたに私は言うよ大丈夫、きっとみんななら大丈夫あなたなら大丈夫と』



そう歌い終える流加の目には涙が見えた



流加も不安なのかもしれない


でも俺たちなら大丈夫って言いたいんだろう



だからそれに応えるように俺たちは流加を見守る


姫が居るから俺たちは居る


それが伝わるように姫を見つめる俺たち



曲が終わると歓声が湧き上がる



『姫ー』



『恋ー』


『那珂ー』


『蛍ー』



『ありがとう」


ああ、間違ってなかった今日ここでライブが出来て良かったそう感じたんだ