だから私は恋に聞く


『それはさ大切な人と離れても叶えるべきってこと?』


『正しく言えば覚悟の問題かな、夢への覚悟を決めた瞬間から本当はそれだけを見るべきなのかもしれないってこと』


恋の言葉に少し不安になる


これから私たちは夢へ向かっていく


もしかしたら離れることは私たちにとっても全く関係ないことだとは言えないのかもしれない


『流加?大丈夫だよ、俺はそれがわかっていてももしどちらかしか道がないなら迷わず流加を選ぶから』


私の不安がわかったのか恋が言う


『恋』



『大丈夫だから、夢を諦めるみたいな言い方に聞こえるかもしれない、簡単に捨てれる夢なのって思うかもしれない、でも俺は流加がいてこそ夢を叶えたいと思えるんだ、離れてさわかったんだ、流加が居るから夢を掴みたいって思えるんだ、だから俺の夢はさきっと流加に俺の夢を掴むのを見届けてもらうことなんだよね』


そう笑ってくれた


ああ、そうなんだ、夢はさ一人で叶えても喜べないんだよね



大切な誰かと共有してこそ


本当に喜べるんだって思うから


『恋、一緒に夢叶えようね』


『ああ、俺らの夢は姫を世界に連れて行くことだからね』


『そうだよ、変なこと言ってごめんね』


『気にするなよ、これからも言いたい時はちゃんと言えよ』


恋はそう言いながら頭を撫でる