dearest~最愛~

想羅は照れながら続けた


『あのね、流加たちのライブの日に恋さんに兄貴の心の壁壊してやってって言われたじゃんあれ聞いてさこのままじゃなんか諦めれないって思ってさ』


確かにあの時恋がそんなことを言っていたことを思い出した


『だからね、毎日先生の家に押しかけちゃいました』


『マジで凄いね想羅』


なんか普段の想羅からは想像出来ないや


『うん、始めはね先生も無視したり家に入れてくれなかったり、でもいつの間にか諦めたのか家に入れてくれるようになってさ、それから色々話したんだ、先生が昔教え子と恋をしたことも聞いた、でも結局その子にとって、先生はただの憧れだったこと、先生がすごく本気でその子に惹かれてたこと、沢山話してくれたの』


想羅遠くをみて話してた



ああ、先生も想羅に話したんだ自分のこと


きっと先生も想羅には話さずに居れなかったんだろうな



『でもその話しの最後に先生がね、もうだから恋はしないって、私が生徒である以上好きにはならないって言われたの、だから諦めろって、家にももう来るなって言われたんだ』


切なそうに言う想羅



先生らしいって思った


きっと想羅を突き放す為にそうしたんだろうな