佐野さんの事を思い返して居た私に想羅が声をかけた



『流加?寝た?』


『いや、まだ起きてるよ、どうしたの?』


『先生のこと、黙っててごめんね』


想羅は申し訳なさそうに言う


『大丈夫だよ、まあびっくりはしたけどね』


『本当は一番に流加に言いたかったけど何か言いづらくて、流加、恋さんの事で落ちてたから』


『そうだね、確かに余裕なかったからね、でもいつから好きだったの?気づかなかったや』


『気になりだしたのは、、、研修会の時から』


『えーそんな前から?』


意外な答えにびっくりした


『始めはね、先生は流加が好きなのかなって思ったんだ』


『ありえないでしょ、弟の彼女だよ』


『いや、それは私も思った』


寝たのかと思っていた歩がそう言い出す


『なんで?マジであり得ないって』


『だって先生流加に対する態度だけ違ったからね』


『そうかな?』


思い出して見るけどわからない


『そうだよ、ねぇ歩』


『うん、そうそう、皆思ってたと思うよ、だから想羅が先生と付き合いだしたなんて皆全く気づかなかったからね』


『だってなんか皆にも言いずらくてさ』


『ねぇ?いつから付き合いだしたの?うちらが知ったのは三週間前くらいだけどさ』


歩がそう想羅に聞いた