あの時優しく話していたあの顔は歩に向けられていたものだと気づいたから



だって佐野さんが話してくれた話しは、、、、


佐野さんには昔から好きな子が居た


でも思いを伝えることは出来なくて、いつも距離を縮めることは出来なくて


思いを伝えてしまったら今ある関係を壊してしまいそうで怖いと言っていた


そして、自分が見ている夢に彼女を巻き込みたくないとも言っていた


だからもし夢を叶えて彼女に思いを伝えれたらいいって話してくれた


まあ夢を叶えた時に彼女にもし大切な人が出来ていたらその時は心から祝福しようと思うっとも言っていた


だから聞いたんだ


彼女に思いを伝えて待っててはもらえないのかって


そしたら佐野さんは彼女に負担はかけたくないって、いくら時間がかかるかわからない寂しい思いをさせるなら言わない方がいいそう切なく話す



まあ、その前に彼女が俺を好きだとは限らないからね


なんて笑って言っていた


だから私は佐野さんに


でも佐野さんは好きなんでしょ?って聞いたんだ


そしたら佐野さん笑いながら答えてくれた


『大好きだよ、本当なら拐って連れていきたいくらいね、でも好きだから彼女の幸せを願いたいだから連れてかない』




それが佐野さんの彼女への思いの全てだってわかったから


私はそれ以上なにも言えなかった