dearest~最愛~

どうやら歩ちゃんと彼は親同士が仲良くて、昔から二人を婚約者にしようって約束してたらしい


まあ二人はそんなこと気にしてなかったって


しかも彼の家は両親が教師をしていて、息子の彼にも教師の道を進んでほしいとずっと思ってるとのこと



『だからね、私は親は関係無いって言ったの、私は明が好きだって伝えたんだよ、でも明は無理だって、好きだけどいつ自分の夢が叶うかわからないのに待たせれないって、私には違うもっといい男がいるって言われた』



かっこいい男だよな、好きな女にそこまで言って夢の為に突き放すなんて俺には出来ない



『私はいつまでも待つのに、ずっと好きだったんだよ、やっと気持ちを伝える決心をしたのにこんなの嫌だよ』


歩ちゃんはずっと泣いている


さっきはカッコいいと思ったけどこんなに泣いてる歩ちゃんを見たら



好きな女がこんなに泣いてるのにそばに居ないなんて本当にいいのかな?



多分その彼もずっと悩んで出した答えなんだろうけどやっぱり間違ってるそう思ってしまう


『ひどいよ、佐野さん、、、歩の気持ちわかってたはずなのにそんなのひどいよ』


花菜ちゃんが言う、、、


佐野さん?まさか、、、


『ちょっと待った、歩ちゃんその幼馴染みの名前って佐野明?じゃないよね?』



そう歩ちゃんに聞いた