もちろん私も驚きを隠せない


『結城さん本当ですか?お兄ちゃんに会ってたんだ、、、』


『本当だよ、流加ちゃんお兄さんはいつか必ずトップに立つって言ってたよ、色々障害はあるかもしれない、いつか家族を苦しめるかもしれない、妹を泣かせるかもしれないそれでも彼は上を目指したいって話してたよ』


『お兄ちゃんそんなこと言ってたんだ』


『流加、お前の兄貴はスゴくかっこいい兄貴だったんだな』


恋が言う


『うん、私、お兄ちゃんの夢奪ったのに、お兄ちゃんに何も返せないのにお兄ちゃん私にこんな大切なもの残してくれて、私、、、』


泣いてしまった


何も返せないことが悔しくて涙が流れる



『バカ、泣いたら兄貴に怒られるぞ、兄貴の為にも流加は流加の夢しっかり叶えなきゃな』


恋は私を抱き締めて言ってくれた


『流加ちゃん、佐野さんに会えないかな?』


結城さんが聞いてきた


『ごめんなさい、佐野さんと最後に会った時に二度会わないって佐野さんのアドレスも消されたんで、わからないです』


そうあの日佐野さんは自分はお兄ちゃんの預かり物を私に渡したかっただけだからもう私には二度と会わないって私の携帯から佐野さんのアドレスを消した