dearest～最愛～

私は思い出して言う


『そうだ、蛍やみんなもお兄ちゃんの作った本見る？』


写真の話しになってお兄ちゃんが私に残してくれた本のことを思い出した



『いいの見たい見せて』


『僕も見たい、恋や那珂ばっかズルいって思ってたんだよね』


蛍が言う



みんなさっきの結城さんの話しなんて無視して本の話しで盛り上がる




私はすぐに本を持って来た



『ごめんね、見せたかったのに遅くなって』



蛍に言うと


『仕方ないよ、恋が悪いんだから姫は気にしないの』



『またそれかよ、まあ確かにごめんな、俺もさっき見せてもらったけど、マジでこれ凄いよ、お兄さんの気持ちめちゃくちゃこもっててさ、ちゃんと流加の元に届いたこと今は感謝してるんだよね』


そう恋は優しく言う



本当に佐野さんには感謝だよ



恋と離れてから何度この本に助けられたか、、、ただどうしてもみんなに見せれなくて見せるなら恋が帰って来てから恋に一番にちゃんと見て欲しかったから、あの時は恋も那珂も見てたけどゆっくり見たわけじゃないから、、、だからもう一度どうしても恋に一番に見せたかったんだ




私は本をみんなに見えるように机に置いた



私は恋とみんなから少し離れた場所でみんなが本を見てるのを見守る