流加の目がゆっくり開く



『恋、、、、、』



小さく弱々しくでも間違いなく俺を呼ぶ流加



『ただいま』



流加に俺は笑顔で言う



『おかえりなさい恋』


涙を流しながらも笑顔で言ってくれた流加



だから俺は流加を力一杯抱きしめた



ああ、俺はもう少しで大切なものを失うとこだった



俺が流加を好きで流加も俺を好きでいてくれたらそれだけで、それだけでいいんだ



俺が流加のそばに居れたらそれだけでよかったんだ



俺は流加を抱きしめて泣いた


流加の温もりでどんな感情も不安も洗い流されていく


『恋、もう嫌だよ、離れないでそばにいてね、私には恋が必要なんだよ』


流加の小さな小さな声



震えてる、流加をこんなにも悲しませてたんだな


『ごめんな、もう大丈夫だからもう離れないからずっとそばに居るから、絶対離さないから』



流加はただ頷いてる




ああ、流加だ、大好きなかけがえのない大切な大切な人



俺はやっぱり間違ってた



流加にはやっぱり俺が必要なんだ



流加が俺を必要としていてくれたことが凄い伝わってきた



だから逃げずにちゃんと流加と話さなきゃダメなんだ




向き合うことか必要なんだ