夏休みも終わり学校が始まった


那珂や蛍には普通に会う


でも二人は気を使ってるからか流加の話しはあまりしない


今の状態じゃ流加には会えないからバンドの練習も休んでいる



一度だけ那珂にバンドを辞めたりしないよなって聞かれた


もちろん辞める気はない


ただみんなと、いや流加と離れて考えたいだけなんだ



結城には那珂が色々事情をはなしてくれた


俺はただ毎日毎日自分の気持ちと向き合っている


ただ時間だけが過ぎて行く毎日



『恋、顔色わるいぞ、ちゃんと寝てるのかよ』


那珂に言われた


『ああ、寝てるよ、でもあまり寝れない、だからめっちゃ曲作ってる、まあ使い物にはならないだろうけどな』



そう笑顔で答えた



『恋、あの、あのさ、、、』


蛍は下を向き言うのを躊躇った




きっと流加の事を言いたかったんだろ


それでも俺の気持ちを考えて言うのを辞めたんだろう



今の俺には多分何を言われてもまだ前に進むことは無理だから





それからも俺はただ昔の自分と向き合いたい続けて居た


でも答えなんて見つからなくて虚しく時間だけが確実に過ぎていく



流加から離れてもうすぐ二ヶ月が過ぎてしまった