部屋に入り兄貴に言う


『ごめんな兄貴、ちょっとの間世話になるわ』



兄貴はただ笑う



『好きなだけ居な』


『ありがと』


『恋、お前は一人じゃ無いってことだけは、忘れるなよ、あいつらは恋のことずっと待っててくれるからさ』


兄貴はそう俺の頭を撫でて言う


『ああ、わかってるよ、なぁ、兄貴、俺さ変われるかな?自分で自分の気づかなかった気持ちに気づいてさどうしたらいいかわからなくなったんだよね、悲しませたくない人を悲しませてしまってさ、こんな俺、嫌なんだ、でもどうしたらいいのか、どうしたいのか全くわかんないんだよね』


珍しく俺は兄貴の前で泣いてしまった



ずっと我慢してた何かが音を立てて崩れてしまった



『大丈夫だよ、焦らずゆっくり考えれば答えは自然に見えてくるさ、気づいたんたら向き合えばいい、恋は逃げずに戦うためにここに来たんだろ?なら向き合って行けばいいんだよ、恋は恋らしくな』


なんて兄貴が兄貴らしいことを言う



『そうだといいんだけどね』



兄貴に話したら少しだけ楽になった



やっぱり兄貴は兄貴なんだと改めて思ってしまった



それからは俺は眠れない日々を過ごすことになったんだ